……どうしてこうなった?
第20章 槍倉駿二のデビュー戦
「納得いかないですっ!」
サッカー部顧問にそう抗議するのは三年生の選手だった。
顧問は黙ってその三年生を見詰める。
「三年間、頑張ってきたんです、俺だってっ! なのに一年の槍倉駿二がベンチ入りで、俺が外されるなんて……俺の方がシュート精度もドリブルテクニックも上ですっ!」
なにも言い返さない顧問に三年生の男は捲し立てる。
「……確かに。お前の言う通り、お前の方がシュートもドリブルも上手い」
「だったら何故!!」
「しかしお前よりレギュラーのフォワードである久保田の方が上手い」
三年が反論するよりも早く、顧問は付け足す。
「久保田って……なんの関係が……」
「久保田と同じタイプで久保田に勝てないお前を控えとしてベンチに置くより、意外性のある選手をベンチに置きたかったんだ」
顧問はそう告げる。
サッカー部顧問にそう抗議するのは三年生の選手だった。
顧問は黙ってその三年生を見詰める。
「三年間、頑張ってきたんです、俺だってっ! なのに一年の槍倉駿二がベンチ入りで、俺が外されるなんて……俺の方がシュート精度もドリブルテクニックも上ですっ!」
なにも言い返さない顧問に三年生の男は捲し立てる。
「……確かに。お前の言う通り、お前の方がシュートもドリブルも上手い」
「だったら何故!!」
「しかしお前よりレギュラーのフォワードである久保田の方が上手い」
三年が反論するよりも早く、顧問は付け足す。
「久保田って……なんの関係が……」
「久保田と同じタイプで久保田に勝てないお前を控えとしてベンチに置くより、意外性のある選手をベンチに置きたかったんだ」
顧問はそう告げる。