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……どうしてこうなった?

第20章 槍倉駿二のデビュー戦

順当に予選を勝ち抜いてきている東雲学園だったが次の対戦相手はちょっと曲者校であった。

戸崎工業高校。

ラフプレイが有名なサッカー部として名を馳せていた。

近年は技術も向上してきたが、やはり伝統的に荒っぽいプレイが目立つ。

強豪東雲学園とは比較にならない戦力差はあるが、だからこそ戸崎工業はいつもよりラフプレイが増える可能性もある。


この試合で槍倉駿二はスタメンデビューを果たすこととなる。


戸崎工業の応援団は昭和からタイムスリップしてやってきたかのような気合いの入ったヤンキースタイルで、応援に来ている学生達も相当にガラが悪い。

進学校で家柄もよい生徒が多い東雲学園の応援席は静まり返っていた。

一方戸崎工業の応援席からは試合前から汚い野次が飛ぶという異常な盛り上がりを見せていた。

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