……どうしてこうなった?
第21章 振られる辛さ、振る辛さ
翌日。
サッカー部のグラウンドに集まる部員たちの表情は一様に暗かった。
昨日試合に勝ったチームとは思えないくらいの静けさであった。
試合は駿二の仇とばかりに奮闘した東雲学園が六点を叩き出した上、無失点で守った。
試合中に駿二は救急車で搬送され、試合後は着替えもせず兄である誠一が病院へ急行した。
他の部員も病院へ行くと申し出たが大人数で病院へ行くのは非常識だとして、誠一がチームメイトに堪えてもらった。
その夜、病院に行った誠一から部員へと一斉メールが送信された。
『駿二は足首を骨折した。完治までは三ヶ月はかかるとお医者さんから説明があった。
心配をかけてしまい申し訳ない』
三ヶ月っ……!!
そのメールを見た優花は自然と涙がこぼれ落ちていた。
三ヶ月もかかってしまうならば、もはや夏の大会は復帰出来ない。
せっかくレギュラーを掴み、さっそく得点を決めたところだというのに、その診断結果はあまりにも残酷な内容であった。
サッカー部のグラウンドに集まる部員たちの表情は一様に暗かった。
昨日試合に勝ったチームとは思えないくらいの静けさであった。
試合は駿二の仇とばかりに奮闘した東雲学園が六点を叩き出した上、無失点で守った。
試合中に駿二は救急車で搬送され、試合後は着替えもせず兄である誠一が病院へ急行した。
他の部員も病院へ行くと申し出たが大人数で病院へ行くのは非常識だとして、誠一がチームメイトに堪えてもらった。
その夜、病院に行った誠一から部員へと一斉メールが送信された。
『駿二は足首を骨折した。完治までは三ヶ月はかかるとお医者さんから説明があった。
心配をかけてしまい申し訳ない』
三ヶ月っ……!!
そのメールを見た優花は自然と涙がこぼれ落ちていた。
三ヶ月もかかってしまうならば、もはや夏の大会は復帰出来ない。
せっかくレギュラーを掴み、さっそく得点を決めたところだというのに、その診断結果はあまりにも残酷な内容であった。