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……どうしてこうなった?

第21章 振られる辛さ、振る辛さ

「すいません。松葉杖なんてはじめてで慣れてないんで遅れちゃいましたっ!」

「えっ……!?」

松葉杖を突いた槍倉駿二がグラウンドに現れ、部員全員が驚く。

「お前……なんで来たの!?」

兄の誠一が驚いて尋ねる。

「いや、まあ、無事ですって報告もあるし……筋トレくらい出来るかなって……」

「出来るわけないでしょ! ちゃんと休まなきゃ駄目ですっ!」

優花も怒りながら突っ込む。

「あと文句言いに来たっ!! 俺が退場したあと先輩ら五点も獲ったらしいじゃないですか!! そこは無得点で一点を守ってくれなきゃ!!」

駿二は拗ねたように訴える。

「は? ……なんで……?」

「だって俺の先制の一点の価値薄れるじゃないですか!! 俺の一点を守りきる。ああ槍倉駿二の一点のお陰で勝てたなぁって!! そうなってくれなきゃ!!」

「なんだソレ!!」

あははははっと部員全員が笑う。

もちろん言った本人の駿二も笑う。

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