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……どうしてこうなった?

第21章 振られる辛さ、振る辛さ

「残念だったね……夏の大会……」

優花は気を使いながら駿二に言った。

「ん? ああ、まぁな。仕方ねーんじゃね? 俺も注意が足りなかったんだし」

こともなげにそう答える。

「……強いね、駿二君は」

「んなことねーし……」

しばしの沈黙が訪れる。

「優花さぁ」

「なに?」

「芹沢先輩と別れたんだって?」

「え? ああ、その話……」

優花と芹沢が別れた話で盛り上がった日に駿二はスタメン起用が告げられ、優花とその話題について話す時間もなかった。



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