テキストサイズ

……どうしてこうなった?

第21章 振られる辛さ、振る辛さ

練習が終わり、片付けが終わる頃、松葉杖を突いた駿二が優花のもとへやって来た。


「優花、帰ろうぜ」

「駿二君まだいたの!?」

「ひでー言い方だなぁ。松葉杖で歩き連れーんだよ。送ってって」

「はあ? 槍倉先輩に送ってってもらえばよかったじゃない」

「故障した選手を労うのもマネージャーの仕事だろ」

「そんな仕事ありませんっ! っんとにもう!! 今日だけだからね?」

優花は渋々といった感じで駿二と帰る。

とはいえ駿二は上手に松葉杖を使い、肩を貸す必要もなかった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ