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……どうしてこうなった?

第22章 どうしたの?

芹沢と別れたという日はまったくそういった気配はなかったが、今日のテンションの下がりっぷりはそんなレベルではない。

心配になった友美は三年の芹沢のクラスへと向かった。

「芹沢先輩っ」

「ん? おうっ! 君は確か優花の友達の……友美ちゃん。久しぶり」

「ご無沙汰しております。ちょっといいですか?」

友美は芹沢を連れ出し、優花の元気がないことについて何か知らないかと尋ねた。

「優花が? なんだろう? ようやく俺みたいな素敵な彼氏と別れたことを後悔し始めたのかな?」

「真面目に聞いてるんですけど?」

「わかってるって……なんだろうなぁ? 昨日の部活の時はいつも通りだったけど? 一緒に鎗倉駿二と帰ったみたいだったけど、そのあとなんかあったのかなぁ?」

「そうですか……ありがとうございます」

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