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……どうしてこうなった?

第22章 どうしたの?

「確かに……」

駿二君をフッたことで優花が一日たった今日も泣いているというのはおかしい。

「心配だな……見に行って来る」

そういうなり、器用に松葉杖を使い、せかせかと駿二は優花のところへと行ってしまった。


優花は一体どうしちゃったんだろう?

友美は気ばかりが焦ってしまう。

部活の終わりに友美はサッカー部の練習場へと向かった。

一人にしておけない。

友美はそう感じていた。

「やあ、友美ちゃん。どうしたの?」

「やや槍倉先輩っ……こここんにちは……」

「もしかして葉月さんを迎えに来たの?」

槍倉誠一はいつもの優しい笑みで友美に問いかける。

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