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……どうしてこうなった?

第22章 どうしたの?

優花は芹沢先輩と歩いている時、いつもこの視線に晒されてたのかぁ……

ちょっと尊敬するな……


「葉月さんなんかあったの?」

「あ、はい……その、よくわからないんですが……ずいぶん落ち込んでいたみたいで……」

駿二を振った話など出来るはずもなく、うやむやに言葉を濁す。

「ふぅん……葉月も色々大変だな……芹沢の相手させられたり……」

色々と思案しているような表情を浮かべながら槍倉は呟いた。

校門の前には黒塗りのリムジンが、周りの景色とは不釣合いな感じで停められていた。

「お疲れ様です、佳奈美お嬢様」

これぞ執事といった服装の男が恭しくドアを開けて頭を下げる。

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