テキストサイズ

……どうしてこうなった?

第22章 どうしたの?

友美はブラウスのボタンを外そうとする。

「ちょっっ! ちょっと待ったっ! カラオケボックスの中は監視カメラついてるんだよ!? そんなことしたら店員さんが飛んでくるからっ!」

「あっ……そうでした……」

友美も慌ててボタンを留め直す。


カラオケのモニターはずっと宣伝のような番組を映し出していた。

しばらく歌いやめてキスをしていた二人はすっかり歌う気持ちも失せていた。


「……出ようか?」


「そう、ですね……」


二人は少し落ち着きを取り戻し、カラオケボックスをあとにした。

外は暗くなっており、少しだけ肌寒い。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ