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……どうしてこうなった?

第24章 生徒会の独裁

橘彰人は完全に虜に出来た。

途中別れを切り出そうとされたが、激しい快楽を与えたのが功を奏した。

浮かれた気分にさせた橘はもう歯向かうことはないだろう。


ここからだ。


ここからが面白い。



家に帰るリムジンの中、陸奥はニコニコと微笑んでいた。


「嬉しそうですね、お嬢様」

機嫌の良さそうな陸奥に執事の茅野が声をかける。

「そうね……楽しいおもちゃで遊んでるから……最高のショーが出来そうなの。ふふっ」

「それはよかったですね、お嬢様」

計画の過程も、だいたいの結末も知っている茅野も釣られて微笑んだ。

しかし視線をスッと前方に戻すとその表情からは一瞬にして笑みが消えていた。

能面のような無表情で、じっと前方をみつめるだけであった。

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