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まだ生徒が登校する前の校門は静寂に包まれていた。

さっそく部員らはビラを開封し、手に取った。


「お前ら、そこで何やっている？」


咎めるような声を上げながら一年の学年主任の教員がやって来た。

まずい、ちょんまげブタは焦る。


「あ、はい……我がアニメ同好会部の活動の宣伝をさせていただこうかと」

ビラを隠しながら答える。

「許可は取ったのか？」そう聞かれるとちょんまげブタは想定した。

一応生徒会の会計である真貝にビラを配るという話は昨日してあった。

もちろんビラの内容は敢えてちょんまげブタは話してなかったし、真貝も尋ねることはなかった。