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……どうしてこうなった?

第25章 壊される心

軽いキスから始まった二人のじゃれあいは次第に激しさを増していった。

互いの服を脱がせ合い、裸の素肌を重ねて、ベッドのシーツにいくつものシワを作った。

「あっ……」

陸奥が艶やかな吐息を漏らす頃、遠慮がちなノックがした。


「入って……」

陸奥がそう告げるとかちゃっと小さな音をたて、ドアが開く。

「失礼します。佳奈美お嬢様、橘彰人様をお連れしました」

執事の茅野はそう告げると恭しく頭を下げ、橘を室内に入れた。

「えっ!! な、なにしてんだよ……佳奈美……」

部屋に入った橘はベッドの上の二人を見て目を丸くして叫ぶ。

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