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「察しが悪いな、君も。というかわかってるけど分からない振りをしてるんだろうけど」

副島も起き上がり、橘に視線を向ける。


「どういう……ことですか……俺にこれを見せつけるために呼んだんですか……副島とセックスする仲だから別れろってことですか……？」

途切れ途切れになる言葉で問い質す。

「そんなこと言ってないわ」

陸奥は再び副島に抱きついて身体を弄り始める。

「橘君に見てもらいたいの、私の淫らなところを……」

「な、なに言ってるんですか……」

陸奥の得体の知れない言葉に橘は怯えたようになる。
言葉も出会った頃のように敬語に戻っていた。

「お願い、橘君……」

「い、嫌ですっ……すいませんっ帰りますっ！」

橘は慌てて落とした鞄を広い、部屋を出ようとする。