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……どうしてこうなった?

第25章 壊される心

体力も精力も使い切った三人はベッドやソファーにだらしなく横たわって、切らした息を整えていた。


激しく乱れたベッド、飛び散った陸奥の潮に自分や副島の精子、部屋に汗の匂いが混じった動物的な匂いが充満する。

その部屋のなかで橘は絶望的な気分に陥る。


『なんだ、これ……なんなんだよ……どうしてこうなった……』

頭を抱えて橘はうつ向いた。

「僕は、最低だ……獣だ……」


絶望感にうちひしがれる橘を満足げに陸奥は視界の端にとらえた。

しかしわざと気づかない振りをして、そのまま眠りに落ちた真似をしていた。

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