テキストサイズ

……どうしてこうなった?

第26章 自殺

「ゆうちゃん……もしかしてさ……」

ある日の放課後、意を決して友美は優花に切り出した。

「なに?」

「もしかして、生徒会長の陸奥さんにひどい目に合わされてない?」

「……ううん? 別に?」

優花は素っ気なく答える。


「ゆうちゃん、もしかして、幼馴染みの橘君、好きなんじゃないの?」

さすがにその言葉には優花も反応してしまう。
が、声は出さない。

「私見ちゃったの……橘君が陸奥先輩の家の車に乗るところ……」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ