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……どうしてこうなった?

第26章 自殺

優花は答えない。

その沈黙が答えであると友美は確信した。


「だから私--」
「だったら何っ!」

ミディアムボブの髪をフワッと浮かし、優花は友美を睨み付ける。

「ともちゃんはいいでしょ!! 槍倉先輩とうまいこといって気分がいいんでしょ!? だから惨めな私を哀れんでやるって言うの!?」

「ゆうちゃん……」

「放っといてよ! そうよ! 私は彰人が好きっ! ずっと前から好きだったのっ! 悪いっ!?」

「私もなんとかしてあげたいの、ゆうちゃんのこと」

「余計なお世話っ!  私のことは私が何とかするからっ!」

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