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……どうしてこうなった?

第26章 自殺

コインを預けた二人は行き先も互いに言わないまま歩いた。


「よかったらちょっと話しない?」

リョウが立ち止まったのはラブホテルの前だった。

「は? いや……ここで?」

「したかったらしてもいいよ?」

「別にしたくねーけど……」

橘の答えを待たずリョウはホテルへと歩き始める。

どこか自分の今の気持ちに通じるものを持っているように感じた橘も、リョウと別れるのが名残惜しくそのあとに続いた。


二人は私服とはいえ大学生には見えない。

とはいえ無人の入り口のラブホテルは何のチェックもなく簡単に二人を受け入れてくれた。

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