……どうしてこうなった?
第26章 自殺
「おっさんは何故か私と愛し合ってるって妄想に駈られたみたい……母の目を盗んで何回も犯されたわ……ヘドが出そうな臭い息吐きながら、愛してるって何度も言いながらキスをしたり、胸を舐められたり、アソコを舐められた……
だから私、愛してるって言葉を聞くと鳥肌がたつの……この世で一番嫌いな言葉かもしれない」
凄惨な話に橘は声をなくす。
「三回目にそのおっさんに犯された夜、はじめてリストカットしたの……遅いくらいよね?」
「それは……辛かっただろうね……」
「当然死ねなくて、母親にも自殺がバレて大騒ぎになったわ……おっさんは頭がおかしいのか、自分の妄想を疑うこともなく、義理の父との許されない恋に悩んだ末の自殺だと思い込んでいたわ……」
吐き捨てるようなリョウの声には、しかし不思議と怒りはこもってなかった。
ただただ嫌悪感だけを感じた。
だから私、愛してるって言葉を聞くと鳥肌がたつの……この世で一番嫌いな言葉かもしれない」
凄惨な話に橘は声をなくす。
「三回目にそのおっさんに犯された夜、はじめてリストカットしたの……遅いくらいよね?」
「それは……辛かっただろうね……」
「当然死ねなくて、母親にも自殺がバレて大騒ぎになったわ……おっさんは頭がおかしいのか、自分の妄想を疑うこともなく、義理の父との許されない恋に悩んだ末の自殺だと思い込んでいたわ……」
吐き捨てるようなリョウの声には、しかし不思議と怒りはこもってなかった。
ただただ嫌悪感だけを感じた。