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……どうしてこうなった?

第27章 生徒会長、陸奥佳奈美の勝利

「おい、陸奥いるか?」

生徒会室のドアを開けるや否や芹沢は陸奥佳奈美を呼びつけた。


「あら芹沢君。珍しいのね、あなたから会いに来てくれるなんて」

陸奥はにこっと微笑んで答える。

「芹沢君、悪いが今は会議中だ。用事ならあとにしてくれないか?」

芹沢の態度に気を悪くしたか、あるいは陸奥の対応に腹をたてたのか、もしくはその両方か、副島は不快感を隠さない声で芹沢に言い放つ。


「いいわよ、会議は少し休憩にしましょう。皆さん、どうぞご休憩ください」

陸奥の丁寧な言葉に、生徒会員は叱られたように慌てて部屋を出ていく。

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