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「なにか、あるんじゃないのか、橘……隠さず言ってみろ」

担任はハラハラした様子で必死に橘を促す。

「橘の態度はわかった。隠し通そうとするんだな？」

そう言うと獲物をいたぶるような残忍な笑みをチラッと浮かべた学年主任は封筒から一枚の写真を出して橘の前に置く。

「こ……これは……!?」


その写真は橘とゲームセンターで知り合った女の子、リョウがホテルへと入る瞬間の写真であった。

「不純異性行為が校則違反なのは知ってるよな？」

怒りを抑えたのか笑いを抑えたのか、とにかく抑えた声で学年主任はそう橘に問い質した。

「……っ」

どういうことか全く理解できず、橘は唇を噛み締めた。