テキストサイズ

……どうしてこうなった?

第27章 生徒会長、陸奥佳奈美の勝利

翌朝。

橘彰人は一限目の前に職員室へと呼び出された。

「おい、橘、こっちだ」

「はい」

担任に手招きされ、橘は別室へと入る。

普段入ることのない生徒指導室に通され、橘は緊張する。

部屋の中には担任の他に一年の学年主任の教師もいた。

「なんでしょうか?」

椅子に座った橘は恐る恐る呼び出しの理由を聞く。

「なんで呼ばれたか、心当たりはあるんだろ?」

学年主任は眉間にしわを寄せて橘を威圧するように睨む。

「い、いえ……すいません……全く心当たりがありません……」

実際に意味がわからない橘は冷や汗をかきながら答えた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ