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「関係あるよ。俺、優花が好きだから」

「はぁ？」

「優花がお前ばっか見て、殻に閉じこもってんだよ。だからさっさと目を醒ましてもらいてぇんだ」

「なんだよ、それ……俺には関係ねぇだろ？」

自分の気持ちを包み隠さずストレートにぶちまける駿二が橘には羨ましかった。

隠してばかりの橘は後ろめたい気分に駈られて、駿二を直視できない。

「それに橘、お前部活も休んでるだろ？　ふざけんなよ。ちゃんと出ろよ！」

「いいんだよ、もう……サッカーは……辞めるよ。俺、お前みたいに才能ねーし……」

「はぁ!?　お前は才能あると思ってたからサッカーやってたのか？」

「そうは言ってねぇよ」