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……どうしてこうなった?

第28章 交わらない平行線

「イキそうか?」

「はいっ……イキそうっで、すっ……せ、芹沢くんっ……イキそうっ」

「まだだぞ。まだ我慢しろ」

「ふああっ! む、無理っ! 中でウィンウィン掻き回されっ……てっ……イ、イクッ……イッていい? イッていいですか、せりざわくんっ!」

「俺のこと、好きか、佳奈美?」

「は、はいっ……だいす、きですっ!」

眼鏡の奥の陸奥の眼差しは悦楽と愛しさで溢れていた。

「本当だな? じゃあそれを誓いながらイッていいぞ?」

「ふぁ、ふぁいっ! んあああっ! す、好きぃっ! 芹沢君っ好きっ! あああっ! イ、イクッ! イっちゃうから、見ててっ! 芹沢君好きだよぉおっ! あぁっいっくっ……イクっ! す、好きですっせりざわくぅぅんっ!!」

ビクンビクンッ

体を弓なりに反らした陸奥は眼鏡をずらしながらはじけ飛ぶように絶頂に到達していた。

芹沢は冷えた笑みを浮かべながら絶頂に達した陸奥を見下ろしていた。

そしてその視線を生徒会室の扉に移す。

その扉の向こうにいるであろう副島をせせら笑うように、口許を歪ませた。

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