……どうしてこうなった?
第29章 不協和音
どっちがいい、悪いで押し問答をしながら二人は久しぶりに心が通い合う気持ちを取り戻していた。
「私ね、ようやくわかった。彰人が誰と付き合おうが、振り向いてくれなかろうが、関係ないんだって」
「ゆうちゃん……」
「私は彰人が好きなんだもん。それだけだよ。そりゃ彰人と付き合えたら嬉しいし、私だけを見ていて欲しいって思うよ。
けどね、それは私の願望。一番大切なのは彰人を好きでいるってことなんだよ」
湿っぽい話にならないように優花はわざと明るい口調でそう言った。
「確かに陸奥先輩は私を苛めるために彰人を誘惑したんだと思う。けど、そういった歪んだことじゃなくても、例えばともちゃんが普通に彰人を好きになっちゃうことだってあったかもしれない」
「うん」
「それで彰人もともちゃんを好きになっちゃうかもしれない。それはすごく辛いことだけど……でも仕方のないことでもあるんだよね」
「そうだね……」
「大切なのは私が彰人を好きっていう気持ちなんだって。だからくよくよせず、諦めず、精一杯彰人を好きでいようと思うの」
「私ね、ようやくわかった。彰人が誰と付き合おうが、振り向いてくれなかろうが、関係ないんだって」
「ゆうちゃん……」
「私は彰人が好きなんだもん。それだけだよ。そりゃ彰人と付き合えたら嬉しいし、私だけを見ていて欲しいって思うよ。
けどね、それは私の願望。一番大切なのは彰人を好きでいるってことなんだよ」
湿っぽい話にならないように優花はわざと明るい口調でそう言った。
「確かに陸奥先輩は私を苛めるために彰人を誘惑したんだと思う。けど、そういった歪んだことじゃなくても、例えばともちゃんが普通に彰人を好きになっちゃうことだってあったかもしれない」
「うん」
「それで彰人もともちゃんを好きになっちゃうかもしれない。それはすごく辛いことだけど……でも仕方のないことでもあるんだよね」
「そうだね……」
「大切なのは私が彰人を好きっていう気持ちなんだって。だからくよくよせず、諦めず、精一杯彰人を好きでいようと思うの」