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……どうしてこうなった?

第29章 不協和音

「そうか。それは良かった。部員全員待ってるって伝えといてくれ。それと心配かけた分、たっぷりしごいてやるってな」

「はいっ! ありがとうございますっ!」

優花は立ち上がって頭を下げた。

「じゃあ、邪魔したね」

鎗倉はそう言い残して立ち去る。

ほとんど優花しか話をしておらず友美は少しさびそうな表情を見せる。

と、その表情を見ていたかのように鎗倉はくるっと振り返る。

「それと、友美。またあとでな」

「っ!? はいっ!」

脇にいる優花が照れるくらいの満面の笑みの恋する乙女的な笑顔で友美は返事をした。

鎗倉もちょっと照れたような、嬉しそうな表情を浮かべた。



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