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「未だにずいぶんと仲がいいみたいね、葉月さんと」

二人きりになると当然涙もなく、冷たい口調で陸奥は芹沢を問い詰める。

「んなわけねぇだろ？　お前だって見てたろ？　優花はすげぇ俺のこと嫌ってたろ？」

「どうだか……私にはむしろ前よりお互いの思いが強くなってるように見えたけど？」

かまをかけるような陸奥の言葉に、芹沢は少しだけ動揺をしてしまう。

「まあ、そんなことどうだっていいけど……でもわかってるわよね？　芹沢君があの子を愛してるなら私はもっと容赦なく手を打つからね？」

「ふざけんなよ？　言ったろ？　これ以上優花に手ぇ出したら、マジで殺すからな？」

二人はとても恋人同士とは言い難い表情で睨みあった。