テキストサイズ

……どうしてこうなった?

第30章 自殺2

「せっかちね……そんなことじゃ女の子に嫌われるわよ……」

苦笑いしながらリョウは芹沢の向かいに座る。

「お前……自殺する気なのかよ?」

「やだな。あんなこと真に受けてたの? 嘘よ、あんなの。作り話」

リョウはヘラヘラと笑う。

そのリョウの腕をガッと立花は掴んだ。

「嘘つけ。じゃあなんだよ、この傷は……」

橘はリョウのためらい傷をリョウに見せるように押し付けて尋ねる。

「きゃっ……やめてっ……お、女の子の腕をいきなり掴むなんて失礼よ」

怒りながら橘の手を振りほどき、リョウは顔をしかめた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ