……どうしてこうなった?
第30章 自殺2
「例えば義理の父親じゃなく、実の父親に毎日暴力を受け、その上レイプされて、妊娠までして、更に暴行を受けて流産させられて半殺しになるまで暴行受けたやつがいるとする。
そいつからしたらリョウの死にたい理由なんてとるに足らない下らない理由になるのか?」
「なにその極端な話……」
「絶対値とか比較値じゃねぇだろ、そういう死にたい理由なんて。どれだけひどい目に遭ったから自殺に値するとか、あの人より酷いから自殺に値するとかさ、そんな問題じゃねぇんじゃねぇのか?」
橘の言葉にリョウはわなわなと震えた。
「そうじゃない……そんなんじゃない……私が死にたいのは……」
言葉が続かない。
色々な言葉が脳裏に浮かんで、口に出す前に消えていく。
「……どうでもいいよ。橘くんの正論ぶった話なんて、どうでもいい。だいたい論点がずれてる」
どれだけ死にたいかについて考えることに白けたリョウは投げ遣りに呟く。
そいつからしたらリョウの死にたい理由なんてとるに足らない下らない理由になるのか?」
「なにその極端な話……」
「絶対値とか比較値じゃねぇだろ、そういう死にたい理由なんて。どれだけひどい目に遭ったから自殺に値するとか、あの人より酷いから自殺に値するとかさ、そんな問題じゃねぇんじゃねぇのか?」
橘の言葉にリョウはわなわなと震えた。
「そうじゃない……そんなんじゃない……私が死にたいのは……」
言葉が続かない。
色々な言葉が脳裏に浮かんで、口に出す前に消えていく。
「……どうでもいいよ。橘くんの正論ぶった話なんて、どうでもいい。だいたい論点がずれてる」
どれだけ死にたいかについて考えることに白けたリョウは投げ遣りに呟く。