……どうしてこうなった?
第30章 自殺2
「怪しい話なんだろうなってのはすぐにわかった。橘君と話ししてみて、無理だったとか適当なこと言ってごまかそうと思ったの。
でも話してるうちに気づいたの。橘君は本当に死にたがってるって。それに私、橘君と一緒に死んでみたいって、そう感じたの」
ごめんなさい、とリョウは謝る。
「別にいいよ。実際俺も死にたかったし、あの時は」
「私にその依頼をしてきたのは中年の男の人だった。一度あったきりでお金も結局振込だったし、それ以降会ってないの……ごめんなさい……」
「いや、別にいいんだ、それは」
陥れようとした人間が誰であれ、すぐに正体がバレるようなことをするはずがない。
だからその筋の情報を橘はリョウには期待していなかった。
でも話してるうちに気づいたの。橘君は本当に死にたがってるって。それに私、橘君と一緒に死んでみたいって、そう感じたの」
ごめんなさい、とリョウは謝る。
「別にいいよ。実際俺も死にたかったし、あの時は」
「私にその依頼をしてきたのは中年の男の人だった。一度あったきりでお金も結局振込だったし、それ以降会ってないの……ごめんなさい……」
「いや、別にいいんだ、それは」
陥れようとした人間が誰であれ、すぐに正体がバレるようなことをするはずがない。
だからその筋の情報を橘はリョウには期待していなかった。