テキストサイズ

……どうしてこうなった?

第8章 初デート

「マジ、信じらんない……サイテー……」


幼なじみの橘彰人が陸奥佳奈美と教室を出ていくシーンが何度も脳内で再生される。


絶対あの女は私が彰人を好きだって知った上で近付いていったんだ……

彰人も彰人よっ! あんな女に簡単に騙されてっ!

だらしない顔してひょいひょいついていってさ!!

サイテー!!


ぷんすかという擬音が鳴りそうなほど怒りに震えた優花は足早に歩く。


「誰が最低だって?」

「ふわっっ!?」

いきなり肩を叩かれ、驚いて優花は振り返った。

「せ、芹沢先輩……」

「何一人でぶつぶつ言ってんの?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ