……どうしてこうなった?
第8章 初デート
「えっ!? 私声に出しちゃってました!?」
「ああ。結構大きな声で喋ってたぞ?」
無意識のうちに不満を口に出してしまっていたことに今更ながら恥ずかしくなる。
「あ、そんなことより今週の日曜、空けとけよ?」
「はっ?」
「デートするから」
「な、なんで私と先輩がデートしなきゃなんないんですか!!」
「何でって……だから彼女だからだろ? 前にも言わなかったっけ?」
「だから彼女じゃないですから!!」
「まあそう怒るなよ。あんまりデートもしないようだと偽装彼女だってバレちまうだろ? それにさ……」
「それに……? それになんなんですか?」
「それに俺とデートしたらけっこー楽しいから」
「なんですか、その相変わらずの根拠がわからない不快な自信は……」
はぁ、と優花はため息をつく。
「ああ。結構大きな声で喋ってたぞ?」
無意識のうちに不満を口に出してしまっていたことに今更ながら恥ずかしくなる。
「あ、そんなことより今週の日曜、空けとけよ?」
「はっ?」
「デートするから」
「な、なんで私と先輩がデートしなきゃなんないんですか!!」
「何でって……だから彼女だからだろ? 前にも言わなかったっけ?」
「だから彼女じゃないですから!!」
「まあそう怒るなよ。あんまりデートもしないようだと偽装彼女だってバレちまうだろ? それにさ……」
「それに……? それになんなんですか?」
「それに俺とデートしたらけっこー楽しいから」
「なんですか、その相変わらずの根拠がわからない不快な自信は……」
はぁ、と優花はため息をつく。