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……どうしてこうなった?

第33章 動く歯車

日が暮れていき、練習終了の時間が近付く。


陸奥との約束の時間が、近付く。


不安だな……


優花はグラウンドから見える校舎の方に視線を移す。
練習中も視線は自然と校舎の最上階の左端にある生徒会室辺りに向いていた。

既に生徒会の会議は終わったのか明かりは見えない。

もっともカーテンを閉めているから中の様子まではわからない。

しかしカーテンの隙間からも光が漏れていないため、電気がついていないだろうことはわかった。

はぁ……

優花はため息をつく。

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