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……どうしてこうなった?

第34章 狂気の刃

「きゃああああああっ!!」

優花の悲鳴と同時に芹沢の鮮血が飛び散る。

その返り血を副島が浴びる。

芹沢を斬った、という満足の笑みを浮かべる副島の顔に鮮血のペイントが施される。



「下手くそ」


芹沢がボソッとそう呟いて、思いっきり勢いの良いアッパーを副島の下腹に叩き込む。

「ぐはっ……」

副島は持っていた刃物を床に落とし、崩れ落ちた。

「普段使い慣れてない刃物なんて振り回しても危ねぇだけだ。馬鹿が」

落ちたナイフを拾い上げながら芹沢がそう呟いた。

「せ、芹沢先輩っ!」

優花は慌てて芹沢に駆け寄る。

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