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……どうしてこうなった?

第8章 初デート

「覗きとか最低ですよっ、先輩っ!」

優花は大慌てで家を飛び出し、待っていた芹沢に怒る。

「悪ぃな……カーテン空いてたから見てたらお前が着替えててさ」

「だ、だからって覗かなくても……ど、どこまで見てたんですか……その、着替えの……」

「あーあ。大丈夫。下着んとこしか見えなかったから。あの薄ピンク色の、寄せてあげるタイプのやつ」

「なっ……なにをっ」

「ブラ外して裸だったところは見てねーから安心しろ」

「な、なな何を『安心』したらいいんですか! もうっ! 最低!」

ぷいっと優花はそっぽを向く。

「そんなに怒んなよ? 下着くれー別にいいじゃねーか? そんなに珍しいもんでもねーし……」

「よ、よくないですっ!」

「とにかく、行くぞ?」

優花が怒っていようが一向に気にしない彼はヘルメットをポンと優花に手渡した。


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