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……どうしてこうなった?

第35章 芹沢の弱点

「ほんと、いつでも遊びに来てね」

芹沢の母も笑う。

「高志が連れてきた彼女の中でも優花ちゃんが一番素敵。お母さんすっかり気に入っちゃった」

「か、彼女じゃねぇし、母ちゃん。ちょっと黙ってろって」

「何照れてんだよ、この子は。いつもは彼女連れ込んで、小さい妹がいるっていうのに彼女にはしたない声上げさせてるくせに」

「ちょっ! 母ちゃんっ! マジ黙れって!」

いつも無敵な芹沢も母親にかかればヘロヘロなようで、優花はそれがすごく面白かったし、嬉しかった。

「家に彼女連れ込んでるんだ、芹沢先輩って」

優花は一緒になってふざけて白い目で芹沢を見る。

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