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……どうしてこうなった?

第35章 芹沢の弱点

その日一日、優花は副島の噂話を聞いたが優花の名前が出ている噂はひとつもなかった。


そのことに優花はほっと安心すると共に芹沢に感謝した。


副島の処分についてはまだ決定していないが、恐らく退学だろうという噂だった。


「しかし副島もこれで退学になったら逆恨みで芹沢になんかしてきそうだよなぁ」

そんな噂話の声を聞いて、優花は背筋がゾクッとする。

「確かに……ああいう奴ってキレると怖いからなぁ。現に芹沢をナイフで斬ってるんだし。怖ぇよなぁ 」

優花は襲われた日のことを思いだし、足元が震える。


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