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……どうしてこうなった?

第35章 芹沢の弱点

震える優花の肩にポンと手を置かれる。

「先輩……」

腕に巻かれた包帯が痛々しい芹沢が優花の肩に手を置いていた。


「大丈夫。優花は心配すんな」

「……はい」

芹沢の手のひらから勇気が伝わってくるように、優花は笑顔になる。

芹沢はすぐに肩から手を離し、その場を立ち去ったが、優花の肩にはいつまでも芹沢の手のひらのぬくもりが残っていた。


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