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……どうしてこうなった?

第37章 放たれた狂獣

翌日も、そのまた翌日も芹沢は優花を家まで送った。

芹沢は毎日優花を家まで送った。


そして不思議とその事に対して陸奥が何かをしてくることはなかった。

優花は不思議に感じたが、もちろんありがたい話だったので特に気にしないことにしていた。


「なんだか優花、最近芹沢先輩と帰ってるな」

面白くなさそうに槍倉駿二が尋ねてきた。

「うん……まあ、ね」

自分が襲われた事件について話せない優花はあやふやな言葉で濁す。

「またよりが戻ったわけ?」

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