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……どうしてこうなった?

第37章 放たれた狂獣

また明日な、そう言って芹沢は帰っていく。

また明日も送ってくれるのかな?

そう考えると優花は胸の奥がきゅんとする。

そしてあの夜のことを思い出す。

芹沢先輩は私にキスをしてくれた。

唇と唇が触れ合ったとき、確かに芹沢先輩の気持ちが伝わった。

そんな気がしていた。

あのキスは私を落ち着けるためにしたキスじゃない。

優花は強くそう願った。


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