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……どうしてこうなった?

第38章 素直になれたなら

「面倒なことだって逃げない。向き合ってなんとかしようとしている。葉月が芹沢を変えてくれたんだよ。ありがとう」

友達と子供みたいにはしゃいでいる芹沢を見て、優花は微笑む。

「私の力なんかじゃないですよ。私、芹沢先輩に助けてもらってばっかりだったし」

「じゃあ愛の力?」

「鎗倉キャプテンってそんなことも言えるんですね。びっくりしましたよ」

二人は内緒話をするように声を抑えて笑っていた。


宿泊するホテルに着くと部屋割りを書いた紙が回された。

「えっ……」

優花はその部屋割りを見て驚く。

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