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……どうしてこうなった?

第41章 エピローグ そうしてこうなった

クラス合同で橘もこのメイド喫茶担当だった。

「マジ、なんですよ……芹沢先輩」

橘は泣きそうな顔をする。その顔は儚げで守ってあげたくなる可愛さがあった。

橘は結構いい線いくかも……

芹沢はそう思ったが橘に気を使い、その言葉を飲み込む。

「てかなんで男がメイドなんだよ? 誰が得すんだよ、それ」

「うーん……腐女子かな?」

「うわっ!! いるんだ、得する人!!」

芹沢は苦笑いを浮かべて引く。

「じゃあ帰りましょう!!」

準備が整った優花は芹沢を促す。

「お、おう。そうだな。頑張れよ、橘」

助けを求めてすがり付くような橘の視線から逃げるように立ち去った。

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