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……どうしてこうなった?

第41章 エピローグ そうしてこうなった

学園祭で盛り上がる校内はいつもの見慣れた学校とは違うもののように見える。

生徒たちみんなが浮かれ、笑い、楽しんでいる。

そんな雰囲気の中、優花は隣を歩く橘を見上げる。

「ん? なんだよ、優花?」

「別に。なんでもありません」

入学式の日に告白された時は自分の高校生活はどうなってしまうのかと戸惑ったものだった。

「よう芹沢。可愛い彼女泣かせるなよ?」

「うるせぇ槍倉。お前こそ友美ちゃん泣かせんなよ?」

槍倉誠一とすれ違った芹沢はふざけあう。

絶対こんな人好きになるはずがないと思っていた芹沢が今こうして隣にいるのが本当に不思議だ。

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