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……どうしてこうなった?

第41章 エピローグ そうしてこうなった

「そうだな、優花」

芹沢も微笑み返し、ゆっくりと優花の唇に顔を近付ける。

「ちょっと! やめてくださいっ! ここ学校ですよ!!」

優花は慌てて芹沢を突き放した。

「いいだろ? せっかくハッピーエンドって感じなんだから」

芹沢はまた拗ねる。

「ハッピーエンド? なに言ってるんですか先輩」

優花はジロっと芹沢を睨む。

「まだまだ始まったところですよ、私達は」


少しだけ秋の気配を感じされる風が吹き、二人の髪は風でなびく。

まだまだ暑い日差しの中、二人は秋の気配をほんの僅かに感じていた。


<……どうしてこうなった?>  終

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