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「入学式の日が懐かしいな、優花」

「そうですね……」

「優花は入学式の日にいきなり告白されて運命感じた？」

芹沢は笑いながら尋ねる。

「そりゃ感じましたよ」

「マジで!?」

「悪いほうの運命ですけど」

一瞬パッと明るくなりかけた芹沢の顔は暗くなる。

「俺は結構感じたけどな、運命」

拗ねたような声を出す芹沢を可愛いって優花は感じてしまう。

「いいじゃないですか、運命なんて。今こうして隣に先輩が立っている。それだけで充分です。運命なんて関係ないです」

優花はキュッと芹沢の手を掴んだ。