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……どうしてこうなった?

第9章 優花の入部

「今日からマネージャーとして頑張ります、一年一組の葉月優花です。
よろしくお願いいたします」

「おおー!」
「可愛い!」
「よろしくねー!」

サッカー部のメンバーは歓喜の声をあげ、優花を迎い入れた。橘彰人を除いて。

彼は前回優花と喧嘩して別れたあと、仲直りもしていなかった。

正直顔を合わすのも若干気まずい。

練習が始まるとまずはストレッチと準備運動。

それからランニング。

それが終わるとようやく上級生と一年生でも有力な生徒がボールを使っての練習をはじめる。

橘ら補欠にも入らないような一年は先輩らが蹴り出したボールを拾ったり、筋力アップのためのトレーニングをさせられる。

橘はそれでも辛そうな顔一つせず、必死にボールを拾っては声を上げている。

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