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「優花にだけは教えてあげようか？」

「い、いいよっ！　そんなのっ！　彰人の恋バナなんて興味ないし！」


やだっ！　聞きたくないっ！　言わないで!!


「そう言うなよ。一番の幼馴染なんだからよ。誰にも言うなよ？
実は俺さ」

「キモい！　ニヤニヤしながら何言ってんの！　マジどうでもいいから黙って！」


やだよ！　彰人っ！　聞きたくないよ！
言わないで！


「陸奥先輩と付き合ってるっぽいんだよね」


「っっ……そう…………」


泣いちゃ駄目っ……

泣いちゃ駄目泣いちゃ駄目泣いちゃ駄目泣いちゃ駄目泣いちゃ駄目泣いちゃ駄目泣いちゃ駄目泣いちゃ駄目泣いちゃ駄目泣いちゃ駄目泣いちゃ駄目泣いちゃ駄目っ……

「よかったね。おめでとう」
そう言ったような記憶があるが、それからのことはほとんど覚えていなかった。

ただ、ひたすら泣くのを我慢することで精一杯だった。