
見習い天使とコイスルオトメ
第3章 わたしの想い
「ったく、しょうがねぇな。」
---ヒョイッ
「え、ちょ、ちょっと!なに?!」
いきなり、天使と言った彼は私を持ち上げた。
しかも、お姫様だっこ…。
「重っ。ちょっと痩せろよ。」
---ゲシッ
せっかくときめいたのに、全部台無し。
「いって。」
小さくそう言うと、彼は窓際にあたしを抱えたまま立った。
「ちょ、ちょっと…なにすんの?!」
「なにって、飛ぶ。」
あぁ、やっぱりこの人おかしな人だ…。
こんな人のせいであたしの人生終わっちゃうのね…。
