見習い天使とコイスルオトメ
第3章 わたしの想い
「美音!!!大丈夫?!?!」
「あ、う、詩!」
ドアを勢いよく開けたのはとても心配そうな顔をした詩だった。
「あ、もしかして…お邪魔でした?」
ニヤッと笑って詩がいう。
あたしははっ!っとなって、今の状況を思い出した。
「せ、先輩!ありがとうございます!あ、あたしはもう大丈夫なんで!はい!わ、わざわざあ、ありがとうございました!!」
そういいながら、先輩から勢いよく離れた。
「お、おお。まぁ大丈夫ならよかったよ。今日は安静にしてなな?」
「は、はい!分かりました!」
そう少し会話をすると、あたしの頭に手をぽんっと乗せて、保健室から去っていった。