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見習い天使とコイスルオトメ

第4章 みんなの秘密



「詩ー!帰ろうー!」

授業が終わり、下校の時間となった。
あたしはいつものように詩に帰宅を誘う。

でも、今日はいつもと違った。


「あ、ごめん、美音。今日は先に帰ってて。あたし用事があるんだ。」

「そっかぁ。どんな用事?すぐ終わる?すぐなら私待ってるよ?」


あたしがそう言うと、詩は少し困った顔をして遅くなるから帰ってていいよ。と言った。


あたしは仕方なく先に帰ることにした。



「詩がわたしに隠し事なんて…。」

正直、すっごーく気になった。
だって詩があたしに内緒にすることがあるなんて思ってなかったから。

「そりゃあ、隠し事の1つや2つあるだろ。人間なんだから。ましてや家族ぢゃないんだし。」

またわたしの心を読んだレオンが言ってきた。


家族ぢゃない----

その言葉があたしに重く重くのしかかってきた。

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